自分の中の”好き”を追い続ける、クライアントさんの心も身体も整えるフリーアナウンサー ソラノウタコラム№4 牟田 祥子さん【前編】

ソラノウタ コラム

今回お話を聞かせていただいたのは、コエ・テラス合同会社代表のフリーアナウンサー牟田祥子さんです。祥子さんはいつも自分が「これ!」って思ったことを素直に受け入れそこに向かって行動するとてもパワフルな女性です。アナウンサーと言うこともあって言葉をとても大切にされていて、綺麗な声は音になってたくさんの方に届けられています。今は体と心の両面のことをたくさん学んでいる最中ということでしたのでこれからそれが形となって世に出ていくのがとても楽しみです。

※祥子さんのプロフフィール

コエ・テラス合同会社代表 『あくび声トレ 15秒で話し⽅が変わる』著者
独⽴前はNHK⽔⼾放送局に⼊局。フリー転⾝後は、ケーブルテレビ局キャスター、ナレーション、ラジオリポーターや各 種司会などに加え、セミナー講師、新聞のコラム執筆など、幅広いジャンルで活躍。 コーチングも学び、主に傾聴⼒を活かした発声講座なども主催している。現在、心・体の両面からのいくつかのアプローチを学び、それを形にした事業を目指しています。趣味は心の赴くままに絵を書く事。⼀児の⺟でもある。
祥子さんの心地い声研究所ブログはこちらから

Kleuren:ご自身の好きな(または役にたっている)強みを教えて下さい。それはどんな場面で発動しますか?※自分の好きな性格とかでも

祥子さん:人と会話をしたり、人と絡むのが好きですね。社交的ってことなのかなぁ。ストレングスファインダー(※1)の”社交性”と”コミュニケーション”が上位なんです。

だから、人がいると話しかけるし、しゃべりたいなって思う。なのでリアルでもオンラインでも人が集まる場所に行った時は積極的に質問したりしていますね。

爪痕を残すっていうほどでもないですが質問をした方が「自分の学びが深くなって自分の役に立つ」と思っています。

※1ストレングスファインダー:アメリカのギャラップ社が開発した「才能診断」ツールです。

Kleuren:例えばパーティなどの場所ではどうですか?


祥子さん:実は、そういう時はそんな感じでもなくて・・・。
きっとある程度私がそこに居る方を知っているって時は発動するんだと思います。

やっぱり苦手な場面があって。立食パーティとかは苦手なんです。壁の花になってしまう時もありますね。

人を動かすのが好きで(影響を与える事)、自分が発信した「これいいよ!」って言った事が周りに影響したりすると嬉しかったりします。

Kleuren:フリーランスになったのはいつですか?

祥子さん:2011年にフリーランスになりました。その頃はバリバリと自分の事業をやってたわけではなくて試行錯誤をし始めた時でした。

前の仕事の契約や家族の介護などでフリーになったので、こういう事をやりたい!と思ってフリーになったわけじゃなかったんです。なので、ここ最近ですねエンジンがかかりはじめたのは。

Kleuren:エンジンがかかった“きっかけ”は何でしたか?

祥子さん:まず1つが、アナウンサーと言うお仕事は受け身で、ご指名をいただいて仕事になる感じだったんです。

ずっと待って仕事をもらうって言う状況で、「これって待ってて何もなかったら何も生まれない」って気づいたら受け身の状態って辛いなって思ったんです。それで、「だったら、自分で何かつくっていったらいい!」って言う発想が生まれて。

自分でやれることってなんだろうってなって考えるようになりました。それから「もうちょっとやれること増やしたいな」とか「自分の今までのアナウンサーの経歴や経験×何かで掛け算していったら良さそうなモノなに?」ってなってその時気になっていたコーチングをまず学び始めました。

今も心理学やアロマ、ヨガなど学んでいます。

純粋に「アナウンサーです」っていうのも自分なりに違和感があって。キー局とかで喋っているわけでもないですし、そういう人たちとは違うという自覚があったのかもしれません。

「はたしてアナンサーってなんだっけ?」と思うところもあり、何か私独自のものを作っていった方がいいなって思ったんですよね。

もっと自由に喋れる場がほしかったのかもしれません。どのような場でも話すお仕事はもちろん有難いです。でも、これからは自分もすごく好きで楽しいかつ相手にも良い影響があるような場を作っていけたらいいなって思っています。

例えば今ヨガを学んでいるんですが。ヨガはまさしくそうで私も好きだし他の方がやっても体にも心にもよくてやりがいがあるなって思って今学んでいます。

Kleuren:自分で仕事をしていて困ったことや悩んだことはありますか?1つ教えて下さい。

祥子さん:悩んだり困ったりしたことは山ほどありますね(笑)

今、思い出すのはNHKを辞めた時かな。その場から離れることになって何も看板がなくなったその後「はて、どうしたらいいだろう」っていうのがありました。どこに向かって行ったらいいのかなっていうのが分からない時期でしたね。

今まで放送の世界で学んだことはたくさんあるのでそれを”0にするのはもったいない”と言うのはありました。なので、何か活かせることはないかと思い動画の編集の仕方を覚えたり、自分の家で動画編集してナレーション入れることができるようになったりとやれることを増やそうって思っていました。

あの時、「自分はどこに進んでいくんだろう」って言うことが本当に困っていました。今、ようやくある程度の指針が決まってきた感じです。

Kleuren:指針が決まってきたということでしたが何かきっかけがあったんですか?

祥子さん:とりあえず今まであった看板がなくなりました。

その後は今までの経験がもったいないので、やれることを増やしていって、でも相変わらずどっちへ行けばいいのか分からなくて。その中でもいろいろやっていくうちに楽しいって思えることってあるんだなって気づいた時に“楽しい”と“楽しくない”の境界線がわかるようになってきたんです。

それまではいただいたお仕事をこなすと言うやり方だったんですが、自分がやれることを掴みに行くようになったら楽しい事と楽しくない事が見えてきたんです。

もちろん、生きていくためには楽しくない事もやっていかないといけないとは思っていますが、この先ずっと仕事をやり続けていくには自分が“めっちゃ楽しい”って思う要素がないダメで。今はそれが絶対欲しいと心から思っています。

自分の中の好きをとっても大切にされていて、たくさんのことを今もいくつもインプットされている姿はとても刺激になりました。後編は27日になります。