自分の中の”好き”を追い続ける、クライアントさんの心も身体も整えるフリーアナウンサー ソラノウタコラム№4 牟田 祥子さん【後編】

ソラノウタ コラム

前回に引き続きお話を聞かせていただいたのは、コエ・テラス合同会社代表のフリーアナウンサー牟田祥子さんです。後半では祥子さんが大切にしていることやこれからのことについて伺っています。
前編はこちらです。

Kleuren:一歩踏み出す時に大きな力をくれるものがあれば教えて下さい。

祥子さん: 「これは楽しそう!」と直感的に思うことで、もうあまり深く考えずに手と足が動いているタイプなので、私にとっては「楽しいと感じられること」が、大きな一歩を踏み出すことに後押ししてくれるものだと思っています。

それが、周りから見れば大きな一歩に見える可能性もありますが、実はあまり深く考えずに行動してしまうので、後から「あー早まったな」と思うこともあります。

でも、そうやって今までいろんなことを一つ一つ積み上げてきている感じです。

Kleuren:自分へのご褒美はありますか? あったらそれは何ですか?

祥子さん:「一人でスタバに行ってソイラテを飲む!」です。

後は、マクドナルドのアイスクリームかな。仕事を終えた後、マクドナルドの100円のアイスを買って食べている時は「今日も頑張った~」って思う瞬間です。
私ってかなり安上がりですね(笑)

Kleuren:仕事や生活の中で大切にしていることなどあれば教えて下さい

祥子さん: ”selifish”って本を読んだこともあって「自分を大事にしてあげる」、「自分の気持ちや時間とかを大事にしてあげる」ですね。

思い返せば割と合わせる方の人生で、相手がそっちに行くなら私もそれに合わせるみたい人生でした。ストレングスファインダー※でも調和性は5位に入っていて。

みんが平和な方がいいってなりがちなんです。それ自体が悪いわけではないのですが、それを続けていくと自分自身が傷ついた事もあって。

自分を居心地よくする事が結果的に周りの為にもなるんだって気づいてからは自分大好きな人みたいだけど、自分を心地をよくすることを大切にしています。

※1ストレングスファインダー:アメリカのギャラップ社が開発した「才能診断」ツールです。

Kleuren:子どものころの夢はなにでしたか?

祥子さん:女優です。

子どもの頃は「漫画家と女優になる」って言ってたみたいです。

好きな女優さんがいたわけではないのですが、後藤久美子さんと宮沢りえさんをライバル視していたんです私(笑)お二人とも綺麗だなとか可愛いなってもちろん思うけど、”私だって”みたいなライバル視もしていて。

NHKを辞めた後、1日体験で声優の学校に1回行ったことがあるんです。すごい楽しくて!!ブースに入ってスタンドマイクがあって画面があって、画面を見ながらアニメのアテレコしたんです。何度も言ってますがそれがすごい楽しくて。

出たがりっていうのもあったかもしれないですが”自己表現したい”っていうのがベースにあったんだと思います。今は気が赴くままに絵を自分で書いています。

実は少し前にコーチから「アーティストみたいな雰囲気を感じる」って言ってもらった時に「あーそっちだな」って言う思いが出てきました。

絵を書くって言うのは、自由で何も制限もなくてルールもなくて自分を解放をすることができます。人前でパフォーマンスする世界に行きたいってずっとずっと思っていたのかもしれないです。

Kleuren:自分で仕事をして得た教訓や気づきがあったら教えて下さい

祥子さん:さっきもお話しましたが、最近は絵を書いてみたっていうのが自分にとっては大きな出来事でした。最近なんですけどね。

でも楽しいってこういうことだったんだないうのを体感した感じで。絵を書くことがお金になるわけでもないのですが楽しいを追求していって気が付くとそれがミッションになる。自然になるものなのだと知って。

ずっと自分のミッションってなんだろうって思っていたけど全然ぴんとこなくてわからなくて。それを自分の楽しいとか喜び研ぎ澄ましてだんだん分かってくるものなのかなって感じてます。

ここ最近は心から自分がいいって思えるものを追求していく方向にマインドがシフトしている感じです。

だから「苦しいな、でも生活していくためにやらないと」って思うモノをできるだけ手放して排除していくように。とは言え全部をスパッとやめられないのでそれを背負いながら歩いている感じです。

でも楽しいってこう言うコトなんだなっていうのを探し続けるし方に比重をおくように体重傾けている感じです。仕事って言うと楽しいとかそういう要素をいれてはいけないっていうのがなんとなくありますよね。

誰かの役に立てるのが仕事みたいな。誰かを助けますって言うのが入っていないとダメっていうコトが自分を苦しめてて、とってつけたような言葉を使っていたけど、「ほら楽しいよ」って言う要素がないと誰かに伝えられないって分かりました

Kleuren:これからについて教えて下さい。

祥子さん: ようやく行きたい方向性がわかってきました。

まずは自分が楽しむこと。そして、それが周りに良い影響を与えるモノであると尚いいなって。

例えば、ヨガであれば自分が楽しみながらクライアントさんにここを伸ばすと気持ち良いですよとかそういうものを提供できるようになっていきたいって今は考えています。ずっと健康に関する知識を身に着けたいって思っていたので。

ただ、ずっと喋る仕事をしてきて今NLPも学んでいるのですが、そういうスキルを知って言語で影響を与えるのもやっぱり好きっていう事にも気づいたのでこれからも極めたいとは思っています。今のこの状況を意味づける言葉はまだ見つからないけどとにかく私が好きなんです。

祥子さんありがとうございました。

祥子さんとお話ししていて私が感じたのは”いつでも自分と向き合っている”です。
穏やかで場の空気を重んじるので優しい言葉で思いを伝えることや調和をとても大切されている、でも(でもって言うのもおかしいかな)芯はとても強くふんわりとした優しさだけではなく厳しさも持ち合わせていて、譲れない自分の中の核をもっているそんな女性でした。(きっと自分には厳しい感じ)
「これでいいのかな、このままでいいのかな。」そういう迷いは時にはあるかもしれないけど、自分を大切にしてまっすぐに自分と向き合おうとする姿はとても強く惹かれるものがありました。

今回、お話を聞いていて好きって言葉がいっぱいでてきていてこれが祥子さんのエネルギーに変わっているんじゃないのかなって感じました。今までずっと祥子さんの中に眠っていたものが起きだしてまた新たな何かが始める予感です。

声にちなんだコーチングもされているので声を使うお仕事をされている方、今まで経験がないけど何か発表する機会がある方、ぜひ祥子さんのコーチング受けてみて下さいね。

祥子さんのプロフィールはこちらです。

コエ・テラス合同会社代表 『あくび声トレ 15秒で話し⽅が変わる』著者
独⽴前はNHK⽔⼾放送局に⼊局。フリー転⾝後は、ケーブルテレビ局キャスター、ナレーション、ラジオリポーターや各 種司会などに加え、セミナー講師、新聞のコラム執筆など、幅広いジャンルで活躍。 コーチングも学び、主に傾聴⼒を活かした発声講座なども主催している。現在、心・体の両面からのいくつかのアプローチを学び、それを形にした事業を目指しています。趣味は心の赴くままに絵を書く事。⼀児の⺟でもある。祥子さんの心地い声研究所ブログはこちらから